令和5年4月のこみリハ教室


いーたいむの活動も新年度を迎えました、令和5年度の第1回目のこみリハ教室を4月15日に開催致しました。ご参加者は失語症の方4名とご家族の方3名の7名です。いつもの顔ぶれで、いつも通りに始まりました。

前半の近況報告では、先日金浜がカギをうっかり落とした話から、忘れ物やオレオレ詐欺の話題などと展開し始まりましたが、失語症の皆さんからは、例年にない速さで雪解けを迎えた札幌らしく、春を感じる話題が多く聞かれました。

3月末に散歩中、フキノトウを発見したというKさん。フクジュソウや近所で桜が開花したこともお伝えくださいました。

Hさんは、冬場からすっかり出不精になったとのことですが、窓から周辺の山々が見え、「あー」と、春を感じていらっしゃるようです。

いつもスケッチで出来事を発表してくださるNさんは横浜から甥っ子さん一家が突然来訪され、ご自宅で会食されたことを絵で教えてくださいました。甥っ子さんは北海道で大学時代を過ごされていて北海道にはお詳しいようです。雪をご家族に見せたくていらしたそうですが、今年の雪解けは激早でしたので残念な結果に。

山菜採りが大好きなAさんも春を求めて方々にお出かけの様子。真駒内でカタクリの群生をご覧になられたとのことで、いよいよ山へのお出かけも決まっているようです。今採りにいくものの名前がなかなか出てこず消化不良状態になりましたが、皆さんそれぞれご自分の会話力を使われてお話しくださいました。



後半のレクリエーションは2本立てです。
一つ目は、久しぶりのサイコロ計算ゲームです。予め1~9の数字カードを各自に配ります。
サイコロを転がし、出た目の合計に合わせてカードを捨てていき、早く無くなったチームの勝ちです。3年振りに行いましたが皆さんしっかりルールを理解されています。サイコロの出た目の合計によっては何通りもカードの選び方があります。じっくり考えて相談しながら行います。
最後に1は残さないようにカードを捨てていくのがコツですね。



二つ目は、果物絵カードを用いての記銘力ゲームです。いつもとの違いは升目を使って、果物名と位置の2項目を把握しなくてはいけないという点です。



失語症の方とご家族もご参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30までスーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。
コロナの緩和は進んでおりますが、マスクの着用など、引き続き感染対策とり行っております。
お問い合わせは「失語症サロンいーたいむ」まで、メールもしくはお電話でお願い致します。

令和5年3月のこみリハ教室


春が足早にやってきたような暖かい日が続いている中、今月も第3土曜日の午後になりました。こみリハ教室の開催日です。今月も7名の方にご参加頂きました。

車椅子のHさんは、このところ冬場の転倒などが続き、去年の12月から冬期間の外出を控えていました。例年になく雪解けが早かったおかげで今月久しぶりにお会いすることができました。北海道の宿命ですが、歩行が不自由な方や車椅子にとって雪は大敵ですね。


前半の近況報告会では、3ヶ月ぶりにご参加のIさんご夫妻とは新年のあいさつから始まりました(笑)。久しぶりの外の空気が気持ち良いですと。この冬は病院以外の外出は一切控えていたので、運動不足で美容室にも行ってないと話されます。昨シーズンの転倒が本当にきつかったのだと思います。店舗の前の駐車場で車からの移動中に足を滑らせ助けに入ったご主人とともに転倒でした。お二人とも骨折などの大事に至らず何よりでしたが、今年の冬場は御主人へのお気遣いもあっての決断だったのでしょう。今月久しぶりにお二人にお会いでき感慨深いものがありました。

世の中は、コロナの規制も徐々にゆるみ、Nさんの訪問リハのスタッフさんも防護服を着なくなったとか、昨年、膝や腰の痛みを訴えられていたKさんが今年はもう歩き始めたとのことです。

山菜採りが待ち遠しいAさんは衣替えを始めたが、昔懐かしいいーたいむバス旅行で一緒だった相棒さんとの写真を懐かしく眺めてしまい作業が進まないとのこと。皆さん、それぞれに楽しい話題を提供してくださいました。

前回Nさんと話題に上った直島旅行の時の資料を忘れずにご持参くださってご披露頂きました。旅の話題も徐々に増やしたいところですね。直島行ってみたい…。


後半の失語症レクは、久しぶりの都道府県ランキングです。今回は農産物の生産量上位3県を当てて頂きました。皆さんそれぞれに都道府県リストを見ながらじっくり選ばれていました。ホワイトボードに写字して頂き、それを各自読み上げて頂きます。


今回は、じゃがいも、たまねぎ、大根、ショウガの3大生産地を当てて頂きました。勿論さすがの北海道が1位の作物が多いので2位と3位を当てるのに皆さん悩んでいらっしゃいました。勿論ヒントありですよ。
意外だった県や納得の県もあり、楽しく盛り上がりました。


ご家族も参加できる失語症こみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2時半から4時半まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。お問い合わせはいーたいむまでお願い致します。

令和5年2月のこみリハ教室



18日午後2:30から、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームでこみリハ教室を開催致しました。
北海道の宿命、冬場は外出がしにくい方も多く、今月のご参加者は見学の方、ボランティアの方、スタッフを含め9名でした。今回はその分、いつもよりゆっくりお話しを聞けたり情報交換ができたように思います。

愛用のバインダー日記をご披露頂いて、自主トレの様子や最近見た映画のお話を伺えたり、少し前にお使い始めたスマホのカメラや歩数計アプリの活用についてなどお教え頂いたり、通っているデイの利用者さんのことを紹介してくださったりと話題はいろいろです。あっという間に前半の1時間が過ぎました。


後半はお正月恒例にかるたビンゴを行いました。失語症の方は仮名文字の理解が難しくなる方が多いです。
こみリハのご参加の皆さんも耳で聞き、ボードに記した文字を見てと理解しやすい手段をお使い頂きながら探して頂きます。ビンゴのルールも皆さんにはほぼ定着。「リーチ」「ないよ~」などと声が飛ぶ中、「ビンゴ!」の声も響いておりました。


最後に「あいう」を行いました。失語症のグループ訓練で紹介されている課題で、あ、い、うを1人づつ交互に言います。簡単そうですが、失語の方はこれがなかなか出ないのです。つい前の人と同じものを言ってしまったり、「う」につられて「え」と言ってしまったりするのです。「…ン…あ」とか「…い」などと間違えないように集中と緊張を繰り返し皆さん発音されていました。

ご家族の皆さんにも一緒にご参加頂きましたが失語症でなくても急に振られると緊張しますね。ホッとしたりちょっとドキドキも時には必要ですね。

ご家族もご参加頂ける「こみリハ教室」は、毎月第3土曜日の午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。詳細はいーたいむまでお問い合わせください。