令和7年2月の「こみリハ教室」


失語症サロンいーたいむの言語聴覚士 金浜 悦子です。
このレポートでは、札幌で毎月開催している失語症の方のリハビリ教室
「こみリハ」の様子をご紹介しています。
この教室は、ご家族も一緒に参加することができます。 

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2月15日第3土曜日の午後、年明け2回目の教室開催です。今年の札幌は例年に比べて雪が少ない日々です。これから来るのかな…、もう春ですけどね。今月は失語症の方とご家族の方が計7名ご参加くださいました。


前半は皆さんからの近況報告です。
山菜取りのプロ!ともいえるAさん、先月は風邪でお休みでしたが春に向かって体力作りがテーマのようです。週2回のデイサービス利用を1回に減らしてプールに行こうかと考えているとのことでした。

Kさんは節分に、以前住んでいたまちのお寺に御札をもらいに行ってきたとのことです。しっかりメモを用意されていつものように音読されますが、不意の質問にも地名などお答えくださるときは随分スムーズになられたと思います。

Yさんは恒例の雪まつりの記念バッチの購入が今年もできたと実物を披露して教えて下さいます。昨年のバッチと一緒にご持参くださいました。札幌に来られて41年になるとのこと、その年から雪まつりには当時小さかったお子さんたちを連れて出かけられ、その時に子供さんたちにバッチを付けてもらった思い出があるとのことでした。あれから40年!!!?どこかできいたフレーズですね(笑)ですから41個お持ちなのですね。いつかズラーっと見せて頂きたいなあ…と思ってしまいます。


さらに、ご夫婦でさだまさしさんと談春さんの二人会に行った時のことを奥様からお聞きしました。席の場所が大変だったそうで、これもご本人は座席表をノートに描いてきて私たちに見せて訴えられていました。


麻痺のある足では少しの段差でもつらく奥の席で狭い通路を人前を割って入っていかなくてはならないという問題が会場についてわかり問題発生!会場に行くまでは、ご本人もオペラグラスなど準備してノリノリだったのですが、会場について気分一変…。この度は座席指定がなかったことやチケット購入のタイミングも相まって座席を選べなかった為に起きたことでした。

積極的に外出できる失語症の方もたくさんいらっしゃいますが、出かける場所によっては障壁が立ちはだかることも少なくありません。ご家族はそのことによって自分の外出を諦めたり我慢することもよくあります。今回、ご本人は大変だったのだけど、奥様に癒しの時間を提供できたことや、次につながる経験をされたことに意味があると思いました。でも本当にお疲れ様でした。
後日、奥様から提供された当日の画像です。赤い線が入っているところに座られたそうです。遠い!!


Mさんも2か月ぶりのご参加でしたがお変わりなくホッと致しました。腰痛は薬で少しおさまってきたようですがお出かけ頂けて何よりでした。Mさんの元気なお声が会場に響くと皆さんも自然に明るくなり元気を頂いています。

後半のレクは今回も2本立てです。すき焼きジャンケンゲームと仮名文字ならべです。


すき焼きゲームは、ジャンケンで勝った人に材料のカードを引いて頂き早く材料がそろったら勝ちです。
材料は、牛肉、しらたき、ねぎ、豆腐、卵の5種です。チームで家族の役割をきめてジャンケンで勝負していくのが定番ですが、今日は人数が少ないので個人戦です。取ったカードの材料名を言って頂きながら各自揃えていきます。しらたきばかり集まる方やねぎばかり集まる方もいて「次こそ肉を!」とジャンケンにも力が入ります。




後半は仮名文字チップを使って単語作りです。失語症の方にとって平仮名は理解が難しいことが多く、皆さん悪戦苦闘されていましたが、各々ご家族やスタッフのお手伝いもあって単語が出来ていました。
今日もあっという間にお開きとなりました。


失語症の方とご家族も参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30から4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しています。詳しくはこちらのお問い合わせフォームからご相談ください。

令和7年1月の「こみリハ教室」


失語症サロンいーたいむの言語聴覚士 金浜 悦子です。
このレポートでは、札幌で毎月開催している失語症の方のリハビリ教室
「こみリハ」の様子をご紹介しています。
この教室は、ご家族も一緒に参加することができます。 

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12月は会場の都合でお休みとなり残念でしたが、1月18日の第3土曜日は予定通り開催することができました。天候もさほど荒れることなくでしたが、風邪を引いたり腰の痛みがありお休みの方もいらっしゃいました。失語症の方3名とご家族2名にご参加頂きました。
前半は、近況報告ですが、お正月の過ごし方や遠方からお越しの方には雪の様子など伺いました。ともあれ、皆さん今年は静かなお正月を過ごすことができたようで何よりです。


岩見沢の大雪は12月で、1月はそれほどでもとのことでしたが、ごみステーションの屋根の雪を画像に残してきてくださったので、皆さんに披露頂きました。1メートルはあったかな。


後半のレクは、ウォーミングアップで聞き取り練習を行いました。お正月にちなんだ物の名前を進行が言っていきますが、時々関係ない名前が出てきますのでお正月の物には手を上げて聞き分けに挑戦して頂きました。徐々に慣れて皆さん正解できました。

レクの1つ目は、『我が家のお雑煮』と題してどんな具材が入るかを上げて頂きました。3組それぞれやはり違いがありまして、シンプルな物やイクラや鮭が入る豪華なものなど先ずは各々ホワイトボードに具材の見本などを参考に文字もしくは絵で表現して頂きます。ホワイトボードをそのまま見せてくれる方、見ながら読み上げてくださる方と発表方法は色々です。



2部はお正月恒例のかるたビンゴです。人数が少なかったこともありゆっくり皆さんに札を選んで読み上げて頂きました。失語症の方は音読が得意な方も苦手な方もいらっしゃいます。ゆっくり自分のペースが大切です。



今年は毎年優勝を逃して諦めていた方が勝ち、めでたくおひらきになりました。

ご家族も参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しています。
詳細はいーたいむにメールでお問い合わせをお願い致します。

令和6年11月の「こみリハ教室」


先月のお天気とは打って変わり、穏やかな初冬の一日です。午後2:30、スーパーアークス菊水店の2階にご参加メンバーさんが集まりました。失語症の方とご家族8名にご参加いただきました。

いつものように、先ずは皆さんに近況をお伝え頂きます。道北の豊富温泉に行ってきたTさん、豊富温泉の特徴をお話し下さいます。今回も写真がいっぱい、ガソリンのにおいがして油が浮いているようなお湯ですが、アトピーには非常に効果が高いとのことで奥さんをお連れになったそうです。仕事にも復帰でき、車の運転も可能とのこと、当たり前だった日常を取り戻そうと頑張っていらっしゃいます。
休憩時間に写真のファイルを皆さんに披露してくださいました。他の皆さんも興味津々です。



Nさんは、お孫さん達が遊びに来たことを毎日記している日記でお教えくださいます。音読も普段は練習しているので是非挑戦して頂きたいところですが、ノートを見せるのが安心のようです。これも大事な伝える方法の一つです。


今日の後半は、ご家族と失語症の方たちとに分かれてご家族は情報交換などを行って頂き、当事者の皆さんは質問ゲームを致しました。いつも隣にいるご家族に頼ることなく皆さんおちついて挑んでおられました。

ゲームは質問を書いたカードを1枚取り出し、その質問をグループの誰かに名前を「○○さん」とご指名してから読み上げて頂き指名された方にイェスかノーで答えて頂くというものです。皆さんとてもスムーズに答えられ家族の助けが無くても応じることができました。質問に関連つけて更に1人づつ答えて頂く場面もありました。

例えば「○○さん、お寿司は好きですか?」という質問に当然「はい」と答えが返ってくるのですが、「では特に好きなネタはなんでしょう」と名詞で答えなくてはいけない質問を追加してみました。すると皆さんそれぞれにお好きなネタを上げてくださいます。口頭で答えられない時は描画が役立ちます。Nさんはウニの軍艦巻の絵をすかさず描いてくださいました。



質問の内容を理解しそれに得意の方法で答えを返答できると、実用的なコミュニケーション能力を鍛えることになります。伝えられたという成功体験が次の機会に生きるのです。今回は新たな試みとして家族と離れてゲームに参加頂きましたが、時に一人の力を試す機会は大切とあらためて実感致しました。


ご家族は、失語症のご家族ならではのお悩みや葛藤がそれぞれにあります。今回は皆さんフリートークの時間となりましたが、有効にこのような機会を今後も提供できたらと思います。発症の時期や失語症のタイプもそれぞれ違いはありますが、関係をより深めて頂けると幸いです。

家族も参加できる失語症のこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。詳しくはいーたいむにご連絡をお願い致します。

12月第3土曜日は会場の都合でお休み致します。大変申し訳ありません。
次回は令和7年1月18日です。引き続きどうぞよろしくお願い致します。