令和6年9月のこみリハ教室


夏の暑さが落ち着き、秋の気配がただよう9月の第3土曜日の午後、いつも通りこみリハ教室を開催することが出来ました。今月は、失語症の方6名とご家族4名の方、ボランティアのご家族、見学のケアマネジャーさんにスタッフと大変にぎやかに始まりました。


前半の近況報告は順番にお話しをお聞きします。Nさんはショートステイを利用されたときの出来事を絵に描いてお伝えくださいます。残念ながら詳細を判明すること叶わず大変申し訳なかったです。機会を変えて再チャレンジさせて頂きたいと思います。丁度敬老の日に重なっていたのでごちそうが出たことはわかりました。美味しかったかは…×?だそうでして。なかなか難しいですね。

Tさんは仕事で函館に出張された時に埋蔵文化センターに立ち寄ってきたことや今日から新しい企画展が始まった美術館に早速行ってきたという報告です。美術鑑賞楽しんでおられます。Hさんは先月お休みでしたが2回目のご参加を果たしてくださいました。自己紹介も近況のお話も大分慣れていらっしゃいます。

連休に遠方にいらっしゃる息子さん家族が来訪されたこと、Kさんはリハビリ生活を頑張っていらっしゃいます、Aさんは腰痛や白内障など治療について、Mさんはお変わりなくお元気でいらっしゃることをお伝え下さいました。スムーズに言葉が出ないことも多々ありますが、写真やパンフレットを見せてくれたり、描画、自前のメモを用意される方、こちらからの質問に答えて頂くなど様々な方法を駆使します。



後半はウォーミングアップの「ア、イ、ウ」発声のあと、伝達ゲームを行いました。


ご家族の皆さんには、いったん下を向いて頂き、失語症の皆さんに問題の絵を観て頂きます。


答えを隠してから家族の皆さんに質問をして頂き失語症の方には「はい」か「いいえ」でお答え頂きます。質問の仕方を工夫することで答えを絞っていくものでコツが必要です。常連のご家族はずいぶん慣れていらして嬉しい限りです。



今日のテーマは新聞、西瓜、扇風機、鉛筆など沢山行うことが出来ました。後半は、ジェスチャーで表現することに挑戦して頂きました。同じものを表現するのも各々違いがあって興味深いです。例えば「鉛筆」はある人は紙に書く真似、ある人は鉛筆削りを回す、またある人はナイフで削る仕草など、時代が違うねと皆で大笑いでした。

ご家族も参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しています。
詳しくはいーたいむにお問い合わせください。

令和6年8月のこみリハ教室


残暑まだまだ厳しい北海道の8月第3土曜日の17日、お盆の最中ではありますが、今月も無事開催することができました。ご参加者は失語症の方5名とご家族の方3名にボランティアの方々です。

前半はいつも通り、皆さんの近況報告です。時節柄、お墓参りのお話が多く聞かれました。旭川にお墓参りに行くMさんは、台風で早く墓参りに行くことを訴え、更に今回は愛犬のワンちゃんも連れて行く!と意思が固く(奥さん曰く)念願叶えたそうです。聞いて理解することが難しいMさんですが、最近は簡単な質問にはしっかりお答えくださいます。

Nさんのお墓参りは余市です。お昼は恒例の柿崎商店でのうに丼です!今や知る人ぞ知る有名なお店ですが、食堂は2階で長い階段を上らねばなりません、そこで長い列に並んで待つのですが、足の麻痺があるNさんはエレベーターを使って上がることが出来ます。うに丼の時価は年々上がっていて今年は6,600円!だったとか。それでも年に1回は食べたいですね。

Tさんは美術館巡りがすっかりお気に召していて、鳥獣戯画展は既に3回、先日は旭川まで足を運び岸田劉生の絵画をご覧になられたそうです。

うによりイクラが好きなKさんは市内の霊園にお墓参り終わりましたとのことです。

久々にご参加のAさんは、「この1年間ごちゃごちゃだわ」と。体調のことですが、もともとあった腰痛から白内障で眼科に通い俄かに通院が増えているようです。それでもお元気にご参加くださり、秋にはまたキノコ狩りに行く予定とのことです。

ひと月に一度の近況報告は、メモや手帳ノート、口頭と様々な手段を駆使して皆さんお伝えくださいます。

後半のレクは、先ずは最近定番のウオーミングアップで「ア、イ、ウ」ゲームです。4番目の人はつい「エ!」と言ってしまいがちですがまた「ア」に戻らねばならないというのです。会場の皆さんは毎月続けているので大分慣れてきているようですが…。間違うと笑いが生まれ、皆さんホッとする瞬間でもあります。


ゲームは「あなたのことが知りたくて」1人1人に異なる質問に答えて頂き他の皆さんがその答えを当てるというゲームです。答えは4択から選んで頂きます。4番目はその他として3つ以外にもいろいろ答えはありますのでその他は重要です。意外な質問に意外な答えが出たりして大いに盛り上がりました。


ご家族もご参加できる失語症こみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水2階で開催しております。詳細はいーたいむにお問い合わせをお願い致します。

令和6年7月のこみリハ教室


北海道もいよいよ厳しい暑さがやってきたようです、7月20日こみリハ教室の時間帯も暑くなりました。
暑さに負けず、今月の教室にも失語症の方とご家族が8名ご参加下さいました。


前半は恒例の近況報告です。北海道で初の鳥獣戯画展が開催中で、金浜が昨夜のナイトミュージアムに行ってきた話からスタートです。昨日は夜9:00まで開館している貴重な一夜で、雨も降っていたので空いているのではと、仕事が終わって午後6:00に行ってみたらなんと90分待ちでした!


美術館好きのTさんも、もちろん既に行ってらしたとのことですが、初日は大変空いていたとのことでした。鳥獣戯画は6回も入れ替わりがあるのでまだまだ通わなくてはです。

Kさんは「変わったことはありません」としっかりお答えくださいました。変わりなしは良いことです、そしてしっかり言えたことが大事ですとお伝えしました。その後は質問にお答えいただきました。足腰のリハビリに週3回通われていること、朝の散歩であじさいが見れたこともお教えくださり、ご主人が撮影した画像も併せてみせてくれました。スマホがしっかり使えていらっしゃいます。

Mさんは今日帰省中で参加してくれた娘さんの名前をしっかり教えて下さいました。最近会話の成立度が高まっているMさんに奥さんも娘さんも驚いていました。

今日初めてご参加のHさんは奥様と一緒にご参加です。発症から2年、外出の機会も減り奥様からのご相談を頂きお誘いしました。ご本人は半信半疑でお越しになったかも知れません。お名前をしっかりお答えくださり、他の質問にもご自身でゆっくりとお答えになられました。ご主人がお話すると隣で奥様が涙ぐんでおられました。是非ともお仲間になって頂ければと思います。

後半は失語症レクです。先ずはウォーミングアップでご家族もご参加頂き「ア、イ、ウ」ゲームです。今日は3つのバージョンに挑戦です。先ずは「ア、イ、ウ」を順番に一人一音づつ言って頂きます。進行役の金浜が最初は指指しされた人に言って頂きます。「ウ」のつぎは「エ」と言ってしまいそうになりますが、また「ア、」に戻ります。つい「エ」と言ってしまうのですが、そこに笑いが起きます、誰かが間違うとみんなでホッとするのです。皆そうなっちゃうよねえと。次のバージョンは「リ、ン、ゴ」を一音づつです。つい「リンゴ!」と全部言ってしまいそうになったりです、今度は皆さんに次の人を指差して頂きます。これはいつ順番が来るかわからないので緊張です。最後のバージョンは「リンゴ、ミカン、ブドウ」で同じように行いました。皆さんの集中力がアップする瞬間でした。


後半は、夏のイメージでの「ビンゴゲーム」です。いつものように「リーチ」「ビンゴ」の掛け声を忘れずに行います。25マスを使うので言葉の想起が難しい方の為に絵カードも用意しました。それをバラバラにマスに置いていきます。時に自分で思いついた人はそれ書いてOKです。



皆さんビンゴのルールはもう大丈夫ですが、25個もあるので言われたカードの絵を探すのに苦労しておりました。またうっかりリーチを言い忘れたりで大忙し、スタッフもお手伝いに入ります。盛況のうちにTさんが優勝しお開きとなりました。


ご家族も参加できる「こみリハ教室」は毎月第3土曜日午後2:30~4:30までスーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。次回は8月17日です。詳細はいーたいむにお問い合わせください。お待ちしております。