令和7年8月のこみリハ教室


失語症サロンいーたいむの言語聴覚士 金浜 悦子です。
このレポートでは、札幌で毎月開催している失語症の方のリハビリ教室
「こみリハ」の様子をご紹介しています。
この教室は、ご家族も一緒に参加することができます。

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今年の北海道、お盆の頃はもう涼しいはずですが、暑い暑い第3土曜日のこみリハ教室です。
お墓参りなどお休みの方もいらっしゃいましたが、今月も失語症の方とご家族計6名の方にご参加頂きました。


前半の近況報告では、Tさんが最近すっかり趣味となった美術館巡りで旭川に行かれた時に、旭川の駅からタクシーを利用したのですが、運転手さんが博物館と間違って逆方向に走って驚いたとのこと。

Yさんは、最近お気にいりのお店を見つけてそこで購入したシャツの質が大変気に入っていて何度も行かれていること、

Mさんは息子さんの車で遠路に住まわれている妹さんの所までドライブされたこと、

Aさんは道立近代美術館に行かれたことを、各々しっかりお伝え下さいました。


Aさんは最近こみリハにご参加頂けるようになったので、恒例の「あなたのことが知りたくて」ゲームで質問に「はい・いいえ」や数字で答えて頂きました。
Qお酒は好きですか? 「はい」
Qどのお酒がすきですか? 1.ビール 2.日本酒 3.ワイン 4.焼酎


会場の皆さんにも予想して頂きましたが、
→ 正解は、3番のワインでした。
質問には「はい・いいえ」の他に、候補を上げて数字や文字を指さすなどの方法で、相手の意思を確認できることがあります。遠回りのようですが、まさしく『急がば回れ』なのです。

後半の失語症レクは“夏物ビンゴ”を行いました。夏をイメージする30種類の絵カードの中から25個選び、ビンゴのマスを各々自由に選んだカードで埋めて行きます。

ジャンケンで順番を決めてビンゴのルールでカードの名前を読んだり言って頂き、カードがあったらひっくり返していき1列5マス埋まるとビンゴ!と叫んで頂きます。言われたカードを探すのも読み上げるのもひと苦労ですが、「リーチ!」「ビンゴ!」と声が飛び大いに盛り上がりました。



ご家族も一緒に参加できる失語症のこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30からスーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しています。詳しくは、いーたいむにお問い合わせください。