令和7年4月の「こみリハ教室」


失語症サロンいーたいむの言語聴覚士 金浜 悦子です。
このレポートでは、札幌で毎月開催している失語症の方のリハビリ教室
「こみリハ」の様子をご紹介しています。
この教室は、ご家族も一緒に参加することができます。

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肌寒さの残る4月の第3土曜日、いつものようにスーパーアークス菊水店でこみリハ教室を開催致しました。
失語症の方とご家族9名のご参加でした。1ヶ月ぶりですが、あっという間ですね。皆さんすっかり顔なじみになられ、お互いに会釈やお声でご挨拶されていました。


前半は近況報告です。ようやく外歩きができる季節になり、ウォーキングと称して外での歩行練習を再開したという話題が多く聞かれました。腰痛対策をかねたプール通いを始められた方のお話も聞かれました。朝明るくなるのも早くなり、3時に起床されている方も。Tさんは年に2回の豊富温泉通いがあったり、近郊に出かけ、渡り鳥をご覧になったりされているそうです。いずれも春の訪れを感じる話題でした。

後半のレクは『サイコロ計算ゲーム』です。


2人もしくは1人でサイコロを2個転がして頂きます。出た目の数を1から9までの数字の持ち札を合わせたりそのままの数を裏返し、早く持ち札すべてを無くした組が勝ちになります。例えば6と6が出た場合、足すと12になります。持ち札を合わせて12になるようにするといくつかパターンができます、9と3とか、7と5とか、8と4とか…そこからどれを捨てるか残すかの駆け引きが始まります。




皆さん初めてではないのですが、コツを忘れている方も多いかと、先ずは練習してみて慣れたところで勝負の本番となりました。最初は各組順調に札を裏返していきますが、徐々に出た目の数と合わなくなってきたりするのでパスが増えたりとサイコロを転がす手にも力が入ります。出た目の数をみて徐々に落胆の声や歓声が聞かれ、大いに盛り上がりました。失語症の方にとって数字や計算は理解が難しくなったり、言いにくかったり言い間違ったりしやすいものなのです。

失語症の方とご家族も参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。詳細はいーたいむにお問い合わせください。