令和6年10月の「こみリハ教室」


10月の第3土曜日は、朝からどんよりと暗い曇り空から時々強い雨が降る荒れ模様の1日でした。いーたいむの行事開催日には珍しいお天気で、急に寒さも増し、皆さんお越しくださるかと心配しておりましたが、お天気にめげることなく6名の失語症の方とご家族がご参加下さいました。


今月も皆さんに近況いろいろ発表頂きました。先月から腰が痛いMさん、今日も「痛い!腰が痛い!」と発話が聞かれました。ご参加の中には腰痛持ちの先輩がおられまして、Mさんに我慢はせずに病院へ、コルセットの使用はどうかなどアドバイスをして下さっていました。奥さんが熱心にお聞きになっていました。

Nさんは、家族でバーベキューをした時のことや、美術館にかれたことなど発話は難しいので毎日書いている絵日記を見せてお伝えくださいます。Tさんも仕事の合間に美術館や文学館めぐりを楽しんでおられます。
写真に残すのがすっかり定番となりましたが、アルバムとともに口頭で一生懸命にお伝えくださいます。

Aさんはキノコ採りの季節を迎えていますが、「今年は全然だめだね」と話されます。それでもこれからまだ予定は入れてあるそうです。昨年どんなキノコを採るのかキノコの名前を教えて頂きましたが、最後の1種の名前が出てこずに皆で出し合いましたが結局わからずじまいに。その話題にもなり今年こそ知りたいものです。


休憩時間には、先日Tさんも行かれた旭川美術館で開催中の木彫り作家「藤戸竹喜の世界展」の作品を紹介しました。偶然にも筆者も行って作品を撮影してきておりました。熊の木彫りはたくさん見てきましたが、藤戸さんの世界は想像以上で感動しました。


後半のレクは、ビンゴゲームとモルック初挑戦でした。


ビンゴは25マスに1から25の数字をバラバラに記入してもらいます。皆さんさすがルールはよく理解されていて回答はスムーズに行えました。数字を聞くことや読み上げることは、失語の軽い方でも難しいことが多いのです。更に4つ揃った時には「リーチ!」5つ揃った時には「ビンゴ!」も言わなくてはなりません。各選手それぞれ同じタイミングでリーチが増えていき熱がこもりました。


後半は、モルックに初めて挑戦して頂きました。モルックはフィンランド発症の伝統的なゲームをもとに開発されたスポーツです。ルールも簡単なので老若男女問わず楽しめると言われており、今年は函館で世界大会が開催されて注目されるようになっております。ボーリングのピンのようにスキットルという木の棒を12本立て、それをモルックという木の棒を投げて倒します。皆さんに実際に投げてみて頂きましたが、意外にモルックが重そうな方がいたりしました。ルールの説明やもりあげ隊のスタッフの動きが課題のように思います。
これに懲りずまた皆さんで挑戦してみたいと思います。


失語症の方とご家族が一緒に参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日の午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しています。詳しくはいーたいむにお問い合わせ下さい。