令和6年11月の「こみリハ教室」
- 2024年12月05日
- お知らせ
先月のお天気とは打って変わり、穏やかな初冬の一日です。午後2:30、スーパーアークス菊水店の2階にご参加メンバーさんが集まりました。失語症の方とご家族8名にご参加いただきました。
いつものように、先ずは皆さんに近況をお伝え頂きます。道北の豊富温泉に行ってきたTさん、豊富温泉の特徴をお話し下さいます。今回も写真がいっぱい、ガソリンのにおいがして油が浮いているようなお湯ですが、アトピーには非常に効果が高いとのことで奥さんをお連れになったそうです。仕事にも復帰でき、車の運転も可能とのこと、当たり前だった日常を取り戻そうと頑張っていらっしゃいます。
休憩時間に写真のファイルを皆さんに披露してくださいました。他の皆さんも興味津々です。
Nさんは、お孫さん達が遊びに来たことを毎日記している日記でお教えくださいます。音読も普段は練習しているので是非挑戦して頂きたいところですが、ノートを見せるのが安心のようです。これも大事な伝える方法の一つです。
今日の後半は、ご家族と失語症の方たちとに分かれてご家族は情報交換などを行って頂き、当事者の皆さんは質問ゲームを致しました。いつも隣にいるご家族に頼ることなく皆さんおちついて挑んでおられました。
ゲームは質問を書いたカードを1枚取り出し、その質問をグループの誰かに名前を「○○さん」とご指名してから読み上げて頂き指名された方にイェスかノーで答えて頂くというものです。皆さんとてもスムーズに答えられ家族の助けが無くても応じることができました。質問に関連つけて更に1人づつ答えて頂く場面もありました。
例えば「○○さん、お寿司は好きですか?」という質問に当然「はい」と答えが返ってくるのですが、「では特に好きなネタはなんでしょう」と名詞で答えなくてはいけない質問を追加してみました。すると皆さんそれぞれにお好きなネタを上げてくださいます。口頭で答えられない時は描画が役立ちます。Nさんはウニの軍艦巻の絵をすかさず描いてくださいました。
質問の内容を理解しそれに得意の方法で答えを返答できると、実用的なコミュニケーション能力を鍛えることになります。伝えられたという成功体験が次の機会に生きるのです。今回は新たな試みとして家族と離れてゲームに参加頂きましたが、時に一人の力を試す機会は大切とあらためて実感致しました。
ご家族は、失語症のご家族ならではのお悩みや葛藤がそれぞれにあります。今回は皆さんフリートークの時間となりましたが、有効にこのような機会を今後も提供できたらと思います。発症の時期や失語症のタイプもそれぞれ違いはありますが、関係をより深めて頂けると幸いです。
家族も参加できる失語症のこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。詳しくはいーたいむにご連絡をお願い致します。
12月第3土曜日は会場の都合でお休み致します。大変申し訳ありません。
次回は令和7年1月18日です。引き続きどうぞよろしくお願い致します。