令和5年12月のこみリハ教室


吹雪の予報は出ているものの、曇天拡がる12月16日 午後2時半、今年最後のこみリハ教室を開催致しました。ご参加は失語症の方4名に、ご家族の方3名です。今日も近況報告からスタートです。


Tさんは先月教室が終わってから直接千歳空港へ行き空路関西旅行に行かれました。その時のことをこちらからお尋ねいたしました。奥様との待ち合わせ場所が地下鉄の『東札幌駅』と『新札幌駅』で間違ってしまったハプニングも無事解決し、京都和歌山を観光してお帰りなられました。最近新しい冬靴を購入されたとのことでした。

今年は特に道路が滑りやすいのですが、筆者も昨年靴の裏を張り替えたら予想よりもお高くグラスファイバーが入っているものだったと靴底を皆さんにお見せしました。今までと違って凸凹感がありませんが、滑らないのでした。冬の靴底進化しています!

Mさんは帯状疱疹で体調を崩しておりましたが、すっかり回復されていらっしゃいました。ご夫妻でジャズコンサートに出かけたお話しや温泉旅行に行かれたけども温泉に入れなかったお話などお聞きしました。

Kさんは、日課の散歩やリハビリを続けていること、足を大事にされていらっしゃいます。

Yさんは、恒例の年賀状作業に追われていることを描画でお知らせくださいました。先日、リニューアルした御用達のデパートの売り場で欲しいものがあったようですが、奥様にはわからずにいると一人で店員さんを呼び、品物の絵を見せてご案内頂けたとのことでした。家族以外の人に声をかけたり何かをたずねるのは勇気のいることです。また1!成功体験が増えて良かったです。


後半のレクは、『順番当て』です。
お題に沿って、何から食べる?どこから洗う?など親の示す順番を幾つ当てるかというゲームです。例えばお寿司の絵では、どのネタから食べるか順番を親に決めてもらいます。回答者の皆さんはそれぞれにネタの書かれた名詞カードを使って順番を予想しながら並べていきます。ルールの説明がややこしくなり、はじめは皆さん戸惑われたようでしたが、実際にやってみながら徐々に慣れて行き、概ね?ご理解頂けたようでした(^▽^;)。盛り上がってきたころで終わってしまうのが無念です、次回は時間配分に気をつけます!また記憶が覚めないうちに第2弾行いたいと思います。





ご家族も参加できる「こみリハ教室」は毎月第3土曜日、午後2:30~4:30、スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。詳しくは、いーたいむまでご連絡をお待ちしております。

令和5年11月のこみリハ教室


晩秋を思わす18日午後2時半、失語症の方とご家族が集うこみリハ教室を開催致しました。ご参加は失語症の方4名とご家族の方2名の計6名でした。


前半の近況報告は、お一人ずついつもよりゆっくりとお話しを伺うことができました。
お散歩を欠かさないKさんは、ご自分で書いてこられたメモの文をスムーズに読まれるようになっています。嬉しいい限りです。「リハビリは週に3階通っています。水戸黄門みてます。」とのことでした。

市外からご参加のTさんは、北大植物園に51年振りに行ってこられたお話や、芸術の森に行かれたことなどお話しくださいました。今日はこれから奥さんと待ち合わせて京都に行かれるとのこと、パワフルでいらっしゃいます。


Yさんは、昨年も行かれた樹芸センターにもみじを見に行かれたお話しでした。ボードに一生懸命何かを描かれていて、もみじがきれいだったかどうかではなく、昔、庭木の剪定を習いに行った場所であることをご説明したかったとわかりました。絵がすごい!そしてご家族の情報にも助けられて判明です。訴えが相手にわかりYさんも満足のご様子でした。


野球が好きなTさんは、バス旅行で行ったウポポイの感想やデイサービスでの文字を使った練習についてお話しくださいました。休憩時には柿の木の写真を皆さんにご披露くださいました。本来北海道では柿の木が珍しいのですが、「最近は増えてますね」「これも温暖化のせい?でしょうか」等々ご家族の方々と会話が弾みます。言葉はなかなか出なくてもスマホを上手にお使いでいらっしゃいます。

後半の失語症レクは都道府県別野菜生産ランキング当てゲームです。これまでの経験上、順位まで当てるのは大変難しいので、とにかく順位は関係なくベスト5の県を当てて頂きます。果物野菜カードの中から皆さんに1枚選んで頂きます。例題として、最初にじゃがいもで試してみましたが、皆さん5県選ぶのもなかなか難儀されているので3県に減らしてみました。


登場した作物は、たまねぎ、サツマイモでした。北海道は結構登場しますが、他の県を当てるのがなかなか難しいようでした。関東地方1県、九州地方が2県などヒントを提供します。予め皆さんにお配りした県名リストから選んでボードに写字、時に音読をお願いしたりします。
43県の中の3県ですから、やはりヒントは必要ですね。意外な作物が意外な県で採れていて、「へえ」「ほお」などと感心のお声も聞かれました。


皆さんめでたく引き分けで終了致しました。

失語症の方とご家族も参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、
スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。詳しくはいーたいむまでお問い合わせください。

令和5年10月のこみリハ教室


北海道もようやく秋が深まって参りました。10月の第3土曜日、こみリハ教室を無事開催することができました。失語症の方4名、ご家族3名の方がご参加下さいました。


前半の近況報告は失語症の方々にゆっくり近況などを発表して頂きます。失語症でスムーズに言葉で説明するのが難しいのですが、それでも様々な工夫を用いて色々なことを教えて下さいます。

山菜採りが趣味のAさん、今年は腰痛におそわれています、ようやく薬が効いてきた。山には行ってますと。きのこの季節ですが…キノコの名前が出なくて去年から謎の品種を引きずっております。なめこ、らくよう、しめじは出るのですけどね…。会場全員で考え中です。


Yさんは近代美術館に行ってきたお話しです。言葉で伝えられない分たくさんのパンフレットや資料をご持参くださいました。前回の土偶好きになった話から故郷にある古代文字が有名なフゴッペ洞窟のパンフを見せて頂き、興味のきっかけがわかりました。

最近お仲間に入ってくださったMさんも笑顔でご参加くださいました。何も言えませんといわれるものの、愛犬のお名前はしっかりお答えくださいます!奥様からの情報で、ご病気をされてから初めてお一人でコンビニに行ってサンドイッチを来客9人分買ってきてくださったそうです。感激のご様子でした。私たちも嬉しくなります。

散歩を続けるK子さんは、途中で見つけた赤い実の樹をスマホのカメラで撮影、ご披露くださいました。何だろう?と会場の皆でまた考え中です。
失語症の方々が集うとは、語ること、仲間の話に耳を傾けること、誰かに伝えたいことが生まれる場となります。

後半のゲームは【サイコロ計算ゲーム】です。
1~9の数字カードをサイコロの出た目と同じになるように裏返し、きれいに早くカードが無くなったチームが勝利です。どのカードを残すか捨てるか考えなくてはいけません。意外にこれが盛り上がるんです(^-^; 初めての方でもサイコロを振っていくうちにルールがわかって行きます。分かった頃終わってしまうのでまたやりましょうね。


ご家族も参加できる「こみリハ教室」は、毎月第3土曜日午後2時半から、スーパーアークス菊水店2Fのコミュニティルームで開催しています。詳しくはいーたいむにお問い合わせください。