令和5年11月のこみリハ教室


晩秋を思わす18日午後2時半、失語症の方とご家族が集うこみリハ教室を開催致しました。ご参加は失語症の方4名とご家族の方2名の計6名でした。


前半の近況報告は、お一人ずついつもよりゆっくりとお話しを伺うことができました。
お散歩を欠かさないKさんは、ご自分で書いてこられたメモの文をスムーズに読まれるようになっています。嬉しいい限りです。「リハビリは週に3階通っています。水戸黄門みてます。」とのことでした。

市外からご参加のTさんは、北大植物園に51年振りに行ってこられたお話や、芸術の森に行かれたことなどお話しくださいました。今日はこれから奥さんと待ち合わせて京都に行かれるとのこと、パワフルでいらっしゃいます。


Yさんは、昨年も行かれた樹芸センターにもみじを見に行かれたお話しでした。ボードに一生懸命何かを描かれていて、もみじがきれいだったかどうかではなく、昔、庭木の剪定を習いに行った場所であることをご説明したかったとわかりました。絵がすごい!そしてご家族の情報にも助けられて判明です。訴えが相手にわかりYさんも満足のご様子でした。


野球が好きなTさんは、バス旅行で行ったウポポイの感想やデイサービスでの文字を使った練習についてお話しくださいました。休憩時には柿の木の写真を皆さんにご披露くださいました。本来北海道では柿の木が珍しいのですが、「最近は増えてますね」「これも温暖化のせい?でしょうか」等々ご家族の方々と会話が弾みます。言葉はなかなか出なくてもスマホを上手にお使いでいらっしゃいます。

後半の失語症レクは都道府県別野菜生産ランキング当てゲームです。これまでの経験上、順位まで当てるのは大変難しいので、とにかく順位は関係なくベスト5の県を当てて頂きます。果物野菜カードの中から皆さんに1枚選んで頂きます。例題として、最初にじゃがいもで試してみましたが、皆さん5県選ぶのもなかなか難儀されているので3県に減らしてみました。


登場した作物は、たまねぎ、サツマイモでした。北海道は結構登場しますが、他の県を当てるのがなかなか難しいようでした。関東地方1県、九州地方が2県などヒントを提供します。予め皆さんにお配りした県名リストから選んでボードに写字、時に音読をお願いしたりします。
43県の中の3県ですから、やはりヒントは必要ですね。意外な作物が意外な県で採れていて、「へえ」「ほお」などと感心のお声も聞かれました。


皆さんめでたく引き分けで終了致しました。

失語症の方とご家族も参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~4:30まで、
スーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームで開催しております。詳しくはいーたいむまでお問い合わせください。