令和3年10月のこみリハ教室


10月16日土曜日の午後、秋の冷たい雨の中ではありましたが、教室には4組の失語症の方とご家族がご参加くださいました。緊急事態宣言下の9月はお休みしたので、2ヶ月ぶりの開催でした。
ご入居先の許可がやっと下りてほぼ1年ぶりにご参加くださったご夫婦もいらっしゃいます。
直に会えるというのは本当に有難いことだと実感致します。

さて、こみリハ教室はいつも通り、前半は近況報告です。


あんなにデパートやお友達との食事など車椅子を使って積極的に外出していたHさんも、長く自粛の期間が続くことで外出の機会が激減、「デパート全然行ってません!」「外の出かけるのに腰が重いです。今日も重かった。」と。ご主人に引っ張ってこられたのですね(笑)ご主人は、「夫婦だけでは会話の機会が少なくて、テレビと話せと言ってるんですけどね」と。なかなか難しいご指南ですね。でも会話の機会が本当に少ないということには他のご家族の方々も深く頷かれておりました。

最近ご自身でメモをご用意くださるKさんは、「運動中に柿を見ました」と教えて下さいました。運動中というのは日課にしているウォーキングのことですが、歩いている途中の民家の庭に柿の木を見つけたということです。北海道では柿の木が珍しいので、皆さん興味深く聞いていました。ご主人が写真を撮っていてくれて画像を見せてくれました。携帯のカメラも失語症の皆さんにとっては伝達手段の一つになります。


毎月映画の話をしてくれるYさんは、今月もテレビの録画映画で面白かった作品を教えてくれました。最近は病後ストップしていたコレクションのリストつくりを再開しているそうで、録画の映画を観る本数も少し減っているようです。やりたいことがあって、適度に忙しいのは良いことだと思います。
ほぼ1年ぶりにご参加くださったIさんもお変わりない様子で安心しました。

後半のレクは、ボッチャ体験です。
本当はパラリンピックが終わって間もない先月に行う予定でした。今年の夏開催された東京オリンピックとパラリンピック。筆者も兼ねてより注目していたボッチャ。道具は札幌市障がい者スポーツ協会からお借りしました。今回は初めてなので取り合えず転がしてみようというものです。
障害者も健常者も一緒にできる競技として、魅力を感じます。ジャックボール(白い球)にできるだけ近い方が勝ちというルールは失語症の方にもわかりやすいです。実際に転がしてみてコントロールの難しさに、選手の偉大さをあらためて感じたひとときでした。


こみリハ教室は、毎月第3土曜日14:30~16:30、
スーパーアークス菊水店2Fコミュニティホールで開催しています。
詳しくはいーたいむまでお問い合わせ下さい。