平成30年6月のこみリハ教室の様子


平成30年6月16日(土)の午後、こみリハ教室を開催いたしました。

場所はスーパーアークス 菊水店、2階のコミュニティホールです。
前半は、恒例の近況報告会。家庭菜園の苗植えをした話、誕生日の話、同窓会に行った話、デイサービスに通い始めるという話等々盛りだくさんでした。その他、日常のコミュニケーションの話題でも盛り上がりました。なかなか言葉の出づらいA氏は、ご自身の欲しい物、買いたい物を絵で書いて奥様に伝えていると言うことで、その絵を実際に皆様に見せてくださいました。このような日常のコミュニケーションのとり方の情報交換はご家族にとっても当事者のご本人達にとっても良い刺激になります。


後半は、レクレーションを通してコミュニケーションを楽しみます。
今回は2つのサイコロと数字のカードを使ったゲーム。出たサイコロの目の合計数を、手もとの数字カードから選び効率よく捨てて行き、一番早く数字カードがなくなったチームが勝ちというゲームです。数字カードは1~9までの9枚。2人チームでサイコロを転がします。
サイコロの出た目をみて、頭の中で計算をして、カードを選びます。



後半になり捨てられるカードが減っていくと、数字を選ぶのが難しくなっていきます。

例えば、このような場合です。
サイコロの目は、「6」と「5」。手持ちのカードは「6」はありますが、「5」がありません。ぱっと出た目で「6」を選んだB氏。


その後、考えを切り替えまして、
「2」と「9」を選ぶことが出来ました。


このように、失語症の方には数字、計算が難しくなる症状がよく見られます。日頃、あまり数字に触れる機会を持たないようにしている方や、家族に頼っている方も多いのでは?
今回のゲームは、失語症の皆さんが中心になって数字や計算に挑戦する機会となりました。


このゲームが最高に盛り上がるのは、最後に残ったカードをいかにサイコロの振りで射止めるかです。
なかなか丁度よい数が出なかったり、偶然にバッチリ出たり、サイコロを転がす手に力が入ります。そのたびに思わず歓声があがり、案外人気の高いゲームなのです。
たくさんのどよめきや落胆の声が上がり、最後は「やっと出た―!」とガッツポーズで勝敗がつきました。

こみリハ教室は毎月1回、第3土曜日に開催しています。
お気軽にお問い合わせください。