令和4年6月のこみリハ教室


6月18日第3土曜日の午後、いつものようにスーパーアークス菊水店2Fコミュニティルームでこみリハ教室を開催致しました。ご参加者は4組のご夫妻、8名様でした。


前半の近況報告は、2か月ぶりにご参加くださったMさんです。旅行の報告をして下さいました。4月に2度目の下関北九州へ。お目当てのふぐを召し上がり、巌流島や宗像大社、大宰府天満宮、熊本城まで足を延ばされたそうです。熊本城って、エレベーターがあるのですね、筆者も昔行っているのですが記憶になく…。日本のお城でエレベーターのあるお城の名がご家族の皆さんからどんどん出てきて驚きです。大阪城の他にもあるのですね。来週は、函館にイカ刺しを食べに行くそうです。いいですねえ。

Nさんは、5月に美術館で話題のフェルメールをご覧になっていらしたとの報告です。道立近代美術館で開催中の「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」はまもなく終了ですね。コレクターNさんは最近コレクションのリスト整理に余念がありません。週に7、8本観ていた録画映画の鑑賞も今は3本程度と指でお教えくださいました。

Hさんは、最近新しいスマホに変えて悪戦苦闘されている?!とのこと。ちょっと諦めも見えますが、息子さんから母の日のカーネーションがまだ咲いていると伝えたら写メで送ってと言われて「え、どうやって送る?」とお悩み中です。LINEは繋がっているのですが、片手でのスマホ操作はなかなか大変です。写メは失語症の方にとっては大変有効な手段ですので是非活用して頂きたいのですが、左手操作には工夫がかなり必要です。“長押し”とういう操作も慣れるのにひと苦労のようです。

Kさんは、6日に百合が原公園に行ってきたそうです。お花は少し物足りなかったようです、これからがいい季節でしょうか、是非またお出かけ頂きたいです。池にカモが3羽いたと、メモを読みながら一所懸命にお伝え下さいました。定期健診も問題なく、足腰を大事にしながらお散歩は運動がてら続けられるそうです。散歩中の民家のお庭の花もこれからが楽しみとのことでした。どんどん皆さんのフリートークが増えています。

後半のゲームは、「親の心子知らず」(言葉のゲーム集を参考)です。ご夫婦でチームとなってご参加頂きます。順に各チームが親と子になりお題に合わせた言葉を想起します。親は子に当てられないように、子は親の答えを当てるためにお互い裏をかきながら言葉を選びます。失語症の皆さんにとって言葉を想起するのは最も大変な練習ですが、今回は楽しく取り組んで頂けたように思います。親の答えが出ると一喜一憂です。
テーマは、「動物園にいる動物」「コンビニで売っているもの」「おにぎりの具と言えば」です。



皆さん、それぞれご家族にお助け頂きながら、言葉を絞り出していらっしゃいました。すごいです!
最初のルール説明ではピンとこない方も、実際にやってみると徐々に中身が理解できていきます。
失語症の方の状況判断力は素晴らしいです。


文字が出にくくても大丈夫です。絵とご家族が助けてくださいます。
4チームあるので本当は4つめも用意しておりましたが、残念ながら3チームで時間切れとなりました。また続きは近いうちに行うとお約束致します。グループでおこなうコミュニケーションレッスンはとても貴重と思うひと時でした。ご参加の皆様、今月も有難うございました。

失語症の方とご家族のためのこみリハ教室は、毎月第3土曜日午後2:30~、スーパーアークス菊水店2Fで開催しております。詳細はいーたいむにお問い合わせ下さい。