令和4年5月のこみリハ教室


緑深まる初夏を思わせる21日土曜日の午後、予定通りこみリハ教室を開催致しました。
ご参加者は失語症の4名様とご家族3名様の計7名様でした。
先ずは、フリートークの機会=近況報告です。

気候が良くなり、朝夕の散歩が始まった方は色とりどりの花の季節を楽しんでおられました。ライラックやつつじなど、メモに書いてこられた花の名前を読み上げて下さいます。疼痛の投薬治療を長くされてきた方は、麻痺の右手が開くようになったと、実際に手を動かして見せてくださいました。

Hさんは、今日が結婚記念日とのことで、来年はいよいよ金婚式だそうです!皆さんから感嘆のお声がありました。山菜採りがライフワークのYさんは、今の時期に採れる山菜を質問して名前を教えて頂きました。今年は全体に成長が遅いそうで、これからやっと育ってきたのが採れる頃だとか。気候変動やこの冬の大雪の影響があるのでしょうか?

後半は失語症の為のレクリエーションゲームです。
今月は伝達ゲームを行いました。いつもですと、ご家族にヒントとなるような質問をして頂いて、それに頷きや「はい-いいえ」でお答えいただくのですが、今日は少しハードルを上げて、ノーヒント。できるだけ失語症の皆さんで伝えることに挑戦して頂きました。

最初に失語症の皆さんにお題となる文字もしくは絵をお見せします。その間、回答者のご家族には下を向いて頂き答えを見ないように致します。決して具合が悪くて、うつ伏しているわけではありません(笑)。


家族の皆さんには、じっとお待ち頂いて、しばらく待っていると失語症の方々から声が上がってきました。

「玉のような…」「種が多い」ちょっとお手伝いして「色はどんな?」とお聞きすると「赤い」「クリームも」と続きます。言葉がなかなか出ないNさんは絵を描いて下さいました。答えはもう皆さんお分かりですね。


『長靴』の時は、「小樽にある」「外ではくもの」他に長靴そのものや傘の絵を描いてお伝え下さいます。
北海道で長靴と言えば、小樽に有名な会社があるので皆さんはよくわかっていらっしゃいます。


いつも誰かが助け舟を出してくれる環境にある失語症の方々にとってはじっと時間をかけて言葉を発する良い機会となったようです。今後も頻回にこのようなやりとりのゲームを取り入れていきたいと思います。

今日も和気あいあいとした雰囲気でした。ご参加の皆さま有難うございました。
引き続きコロナに負けないで、ソーシャルディスタンスで頑張りましょう。来月もお会いできますように。

失語症の方とご家族もご参加できるこみリハ教室は、毎月第3土曜日14:30~スーパーアークス菊水店2F コミュニティルームで開催しています。お問い合わせは、いーたいむによろしくお願い致します。